「それは違う!大河のせいじゃない!」
「俺のせいに決まってんだろ?!」
泣きながら、そして怒りながら……勢いよく立ち上がったと同時に又も病室のドアが開く。
そこには何が起きてるのか分からないと云った顔をした大河パパが居た。手に持つ資料からして、彼は警視庁に残り色々と調べものをしていたのだろう。
「俺はあれからずっと、自分の行動に対して責任感っつーか…後悔とか本当言葉では言い表せない位、色んな気持ちを自分の中で抱いてきた。」
「俺がコイツに辛い思いをさせたのなら……トラウマを残してしまったのなら……」
「一生をかけて償うべきだ、そう思った。」
「……何それ?!」
点滴が腕に繋がれている事なんて忘れて、思い切り自分のスマートフォンを大河の身体目掛けて投げつける。
私達幼馴染は、基本的に毎日言い合いをしているけどここまでお互いが感情的になることは無い。
というか、大河はあまり感情的にならない。
だからこそ、私達の両親3人は今のこの状況を止めるワケでも無く……ただただ黙って見守っていた。
「アンタが私と付き合ったのは…」
「好きって言ったのは…」
「ただの後悔からだったの?!同情心からだったの?!」
「私に同情して……自分が守ってやらなきゃとか、匿ってやらなきゃとか、そんな気持ちであの日、告白してきたワケ?!」
「……誰もそんな事言ってねえだろ!」
