「ごめんなさい。」

え?
謝りに来たのか?

「私…何もしなくても空君をものにできて、本当に、奈緒ちゃんが目障りだった。私なんて、毎日告白してメイクも髪型も綺麗にして自分を作ってるのに…」

メイク?
よく母さんがしてるやつか。

「奈緒ちゃんは、何もしなくても可愛いから、腹立ってきて…だから、記憶がない時に少し嫌な思いさせてやろうと思って、《あなたの恋人・好きな人はこの世にいない。》って、嘘ついたのよ。そしたら、荒れて飛び降りようとし初めて、自分がやったことに怖くなった。」