「誰かの仕業ですね。彼女がずっと呟いてるのを聞いたら、君の好きな人は、この世にいない。死んだのよ。って言った人がいるみたいですね…」

やっぱり、来たのか…高橋は。

「もうこんなことにはなりませんよね…」

「恐らくは。思い出さない限り。」

お礼を言って、先生の部屋を出た。

「俺がもう少し行くのが遅かったら飛び降りるところだった。危なかった…でも、本当に、ごめん」

翔太は、謝って来る。
翔太は、悪い奴ではない。