「…桜木?今のは忘れてくれ。」

「?私なら大丈夫ですよ?もちろん先輩がお世辞とか社交辞令の意味で言ったのは、わかってますから!」

…本音って思われなくて良かったけど、こうもバッサリ否定されると傷つくな。

なんか複雑だ。

「…そうか。」

結局これしか返せなかった。

桜木、変に思っただろうな。

「そう言えば私、婚約させられそうで結構ピンチなんですよ。」

……は?

結構な爆弾投下された気がするのは俺だけか?

あいつ今婚約って言ったよな!?

どういうことだよ!?

なんで今日の朝ごはんはパンでした~的な軽いノリで話してんの!?

「……どういうことだ?良かったら話を聞くが。」

俺にもう望みはないのか?