その時、持っていたスマホがバイブ音を鳴らした。

思わずビックリしてスマホを落としてちゃったよ。

もう、誰だよ!驚かさないでよね〜、って
岩村先輩!?

心の準備が出来てない〜!!

まさかこんなに早く連絡して下さるとは思わなかった。

「はい、桜木です。」

「岩村だ。明日について話しておこうと思ったんだが今時間は大丈夫か?」

「はい。大丈夫ですよ。」

「桜木は部活とかは入ってなかったよな?帰りは迎えも来ていないみたいだし、明日はそのままうちに来るか?」

え?なんで知ってるの!?

確かに家でも勉強するよう言われているから部活は入っていない。

でも四六時中付き人という名の監視が付きまとうのは息が詰まるから、お父様に何度も交渉をして渋々だが帰りは帰る時に連絡することを条件に、付き人はなしにしてもらってる。

だけどもちろん先輩にはそんなこと言ってない。