二度目の初恋

しかし、そんなこと出来なかった。

あの日を無かったことにも、元に戻ることも出来なかった。

2人ずつに別れたとはいえ、悠永の心には確かに佐倉由依が有り続けていた。

そんな状態の悠永を私は毎日毎日見つめた。

私はどうしたら良いだろうと自分の心に問いかけながら。