その日アタシは早速ゆいぼんのお家に立ち寄った。
「あら、怜奈ちゃん、お久しぶり。七夕パーティー以来ね。今日はどんなご用?」
「えっと、その...夏祭りの誘いに来たんです。由依さんと泰翔くんと昔行った明桜小学校の裏山の神社でやる夏祭りに行きたいなと思って」
「あら、そう。由依も喜ぶと思うわ。ささ、上がって」
おばさんにひとまずリビングに通された。
なんか違和感を感じるなと思ったらこの前はパーティー使用で派手に装飾していたからだと思った。
今はまあ普通というか、いや、普通より少し殺風景な気がする。
なんだろう...。
この家には何が足りないんだろう...。
アタシは自分の家のリビングを思い浮かべた。
ここの2倍くらいはあると思うけど、そこにはソファがあってテーブルがあってテレビがあって、棚があって...。
あ、わかった。
写真、だ。
この家には写真がないんだ。
それに気づいた時、アタシは胸がきゅうっと締め付けられ、それと同時になんとなく申し訳ない気持ちになった。
家族4人で過ごしていたのはゆいぼんが10歳まででそれから今年の3月いっぱいまではずっと離れて暮らしていたんだから、家族写真なんてあるわけないんだ。
でも昔来た時は写真がいっばい並んでいたはず。
その写真を見れば何かゆいぼんも思い出すんじゃないだろうか。
それならアタシも小学校の時に撮った写真を見せてあげればいいんだ。
夏休みにでも見せてあげよう。
「あら、怜奈ちゃん、お久しぶり。七夕パーティー以来ね。今日はどんなご用?」
「えっと、その...夏祭りの誘いに来たんです。由依さんと泰翔くんと昔行った明桜小学校の裏山の神社でやる夏祭りに行きたいなと思って」
「あら、そう。由依も喜ぶと思うわ。ささ、上がって」
おばさんにひとまずリビングに通された。
なんか違和感を感じるなと思ったらこの前はパーティー使用で派手に装飾していたからだと思った。
今はまあ普通というか、いや、普通より少し殺風景な気がする。
なんだろう...。
この家には何が足りないんだろう...。
アタシは自分の家のリビングを思い浮かべた。
ここの2倍くらいはあると思うけど、そこにはソファがあってテーブルがあってテレビがあって、棚があって...。
あ、わかった。
写真、だ。
この家には写真がないんだ。
それに気づいた時、アタシは胸がきゅうっと締め付けられ、それと同時になんとなく申し訳ない気持ちになった。
家族4人で過ごしていたのはゆいぼんが10歳まででそれから今年の3月いっぱいまではずっと離れて暮らしていたんだから、家族写真なんてあるわけないんだ。
でも昔来た時は写真がいっばい並んでいたはず。
その写真を見れば何かゆいぼんも思い出すんじゃないだろうか。
それならアタシも小学校の時に撮った写真を見せてあげればいいんだ。
夏休みにでも見せてあげよう。



