わたしはダッシュで待ち合わせ場所に向かった。
だけど、やはり彼はわたしより先にきて退屈そうに地面をぼーっと見つめていた。
「はあはあはあ......ごめん。お待たせ...」
「ギリ1分前」
「ほんとごめん。これでも頑張ったから許して」
「別に時間内だから気にしてないし。それより...」
わたしの髪に、血管が浮き出た男らしい腕が伸びてきた。
「何?」
「これ、ついてた」
わたしより一回りも二回りも大きい手のひらの上に乗っていたのは淡いピンク色の桜の花びらだった。
「桜じゃん。やっぱ春が来たんだねぇ」
「1年待てば来るよ、普通は」
「そういうことじゃないんだけどなぁ。風情がない男はそんなのも分からないかぁ」
「は?」
「それより早く行こう!わたしずっと楽しみにしてたんだから」
わたしが駆け出そうとすると、わたしの腕はぐっと力強く握られた。
「オレ自転車で来た。だから、その......」
「さっすが、悠永!じゃ、遠慮なく乗せてもらいますっ!」
「いや、別に乗れっていってるわけじゃ」
「やっほーい!出発進行!」
わたしのテンションは人生最高と言ってもいいくらい、高まっていた。
なぜなら......
隣には悠永がいるから。
だけど、やはり彼はわたしより先にきて退屈そうに地面をぼーっと見つめていた。
「はあはあはあ......ごめん。お待たせ...」
「ギリ1分前」
「ほんとごめん。これでも頑張ったから許して」
「別に時間内だから気にしてないし。それより...」
わたしの髪に、血管が浮き出た男らしい腕が伸びてきた。
「何?」
「これ、ついてた」
わたしより一回りも二回りも大きい手のひらの上に乗っていたのは淡いピンク色の桜の花びらだった。
「桜じゃん。やっぱ春が来たんだねぇ」
「1年待てば来るよ、普通は」
「そういうことじゃないんだけどなぁ。風情がない男はそんなのも分からないかぁ」
「は?」
「それより早く行こう!わたしずっと楽しみにしてたんだから」
わたしが駆け出そうとすると、わたしの腕はぐっと力強く握られた。
「オレ自転車で来た。だから、その......」
「さっすが、悠永!じゃ、遠慮なく乗せてもらいますっ!」
「いや、別に乗れっていってるわけじゃ」
「やっほーい!出発進行!」
わたしのテンションは人生最高と言ってもいいくらい、高まっていた。
なぜなら......
隣には悠永がいるから。



