二度目の初恋

その後も皆がもう1度来てくれて辛抱強く待っていたのだけれど、悠永はその日目覚めることはなかった。

帰り道。

わたしは面会時間ギリギリまでいたももかと並んで帰った。


「今日は色んなことがあったね」

「うん...」


ももかは先ほどからずっと元気がない。

自分のせいでこうなったと責任を感じているんだ。

なら、わたしはその心に寄り添う。

昔からそうやって来たから。


「ももか、わたしはももかのお陰で思い出せたんだよ。だからももかには感謝してるんだ」

「でも私、ゆいぼんのこと嫌いとかうざかったとか酷いことばっかり言った」

「そんなの全然気にしてないよ。わたしがももかを友達だと思えば友達だし、ももかを好きだと思えば好きなんだよ」

「ゆいぼんっ...」


ももかがわたしに抱きついてきた。

まさか道路のど真ん中でこんなことになるなんて...。

恥ずかしいけど、照れてにやけてしまう。


「ゆいぼんのこと、嫌いだけど好きで、好きだけど嫌いだった。ゆいぼんは太陽みたいでいっつもキラキラにこにこしててそれが羨ましくて同時にうざったくて...。悠永のことを何も話さなくても分かるのは私なのに、悠永がゆいぼんと一緒だと色んな顔をするから、それがすごくすごく嫌だった。傷付いた。でも......でも今は......」


ももかが言おうとしていることはなんとなく分かる。

でも、言葉は1度自分から出てしまったら取り消しが出来ないから、ももかは迷っているのだろう。

わたしはももかの背中を優しく叩いた。


「ももか、わたしも、ももかも勝っても負けてもいないんだよ」

「でも...」

「じゃあ、最後の約束したから、今度はリセットして最初の約束をしよう」