二度目の初恋

「由依...」

「お父さん、ごめんね。同じ日にまたこんなことになっちゃって...。わたし、無意識の内に道路に飛び出しててそれで...」

「悠永くんは俺との約束をきちんと守ってくれた。本当に...本当に良い男だ...」

「お父さん?」


お父さんはついに涙を堪えきれなくなり、涙をぼろぼろ流した。

美しい男泣きで、わたしまで涙腺を刺激されてしまった。


「由依が出ていって少しして悠永くんが家に来てね...。その時、悠永くんに言ったんだ。由依を頼むって。だから、命懸けで由依を守ってくれた...。いや、俺がそんなことを言わなくてもきっと悠永くんは由依を守ってくれただろう」

「そう...だったんだ...」

「悠永くんは必ず目覚める。記憶を失ったりしない。信じてこのまま付いていてあげてほしい。俺たちはここでお暇して悠永くんのお家に行ってお礼と謝罪をしてくる。それに運転手の人にもお話しなければならないからね。ということで、由依。悠永くんの側にいてあげられるかい?」


わたしは大きく頷いた。

わたしはもう悠永から離れない。

悠永の側にずっといる。


「じゃあ、よろしくね」