二度目の初恋

「ゆいぼん...大丈夫か?」


近付くとふわっと広がる爽やかな香りとちょっと尖ってて悠永くんよりも昔から高めの声。


「ひろくん...」

「その呼び方、懐かしいな。ゆいぼんにそう呼んでもらえると俺、めっちゃ嬉しくて舞い上がってたんだから」

「あの日はごめんね」


わたしは23日にひろくんを振ってしまったことを再度謝った。


「んだよ、そんなのもう忘れたよ。ってか、今は俺じゃなくて悠永の心配しろよ」

「してるよ...してるけど...」

「ああ、もう最悪。泰翔ゆいぼんのこと泣かせた!あたしが相手してやるから一旦出よう」

「はいはい。ったく、口うるせえ女」

「うるさいのはあんたでしょう?」

「2人共うるさいから、私も付いていって見張るわ」

「伽耶、見張るって何だよ!」

「アタシは泰翔より賢いの。同じにされちゃ困る」

「俺だってごめんだ!」


と、たかれなとひろくんが本格的に騒ぎだしたところで、ももかが咳払いをした。

「うるさくしてすみません。中庭にでも行きましょう。ゆいぼん、また後で来るから悠永のことよろしくね」