あの日、わたしが髪を切ったのは失恋したからだった。
バレンタインの翌日から、わたしのクラスではある噂が立っていた。
それは、ももかがバレンタインの日に悠永に本命チョコをあげて受け取ってもらえて告白が成功したらしいというものだった。
最初はわたしに寄生している根暗女子と悪口を言われていたのはももかだった。
しかし、いつしかわたしの明るくて奔放なキャラが女子たちの鼻につくようになり、わたしが陰口を叩かれるようになっていた。
悠永くんが可哀想。
伽耶ちゃんと悠永くんの方がお似合いだよね。
仲良しのふりしてるだけで本当は悠永くんと付き合えたら伽耶ちゃんのこと捨てるつもりだよ。
小4にしては考えすぎだし、随分ひねくれた考え方だなって今なら思えるけれど、その当時のわたしはそう思えなかった。
悠永が本当にわたしを嫌っていたらどうしようとか、わたしがお喋りなのをうざったいって思ってるかもしれないって思ったら毎日が不安で不安でしょうがなかった。
そんな中、わたしは決定的な瞬間をとらえてしまう。
体育の授業で怪我をして歩くのが難しくなった伽耶ちゃんを悠永が自ら手を差し出して握って帰っていたのだ。
逆方向のわたしは振り返って見て、夕日に照らされて出来る2つの影を切ない気持ちで見ていた。
その翌日に髪を切る決心をした。
髪を切ってリセットする。
悠永を好きだという気持ちは消し去る。
そう誓った。
バレンタインの翌日から、わたしのクラスではある噂が立っていた。
それは、ももかがバレンタインの日に悠永に本命チョコをあげて受け取ってもらえて告白が成功したらしいというものだった。
最初はわたしに寄生している根暗女子と悪口を言われていたのはももかだった。
しかし、いつしかわたしの明るくて奔放なキャラが女子たちの鼻につくようになり、わたしが陰口を叩かれるようになっていた。
悠永くんが可哀想。
伽耶ちゃんと悠永くんの方がお似合いだよね。
仲良しのふりしてるだけで本当は悠永くんと付き合えたら伽耶ちゃんのこと捨てるつもりだよ。
小4にしては考えすぎだし、随分ひねくれた考え方だなって今なら思えるけれど、その当時のわたしはそう思えなかった。
悠永が本当にわたしを嫌っていたらどうしようとか、わたしがお喋りなのをうざったいって思ってるかもしれないって思ったら毎日が不安で不安でしょうがなかった。
そんな中、わたしは決定的な瞬間をとらえてしまう。
体育の授業で怪我をして歩くのが難しくなった伽耶ちゃんを悠永が自ら手を差し出して握って帰っていたのだ。
逆方向のわたしは振り返って見て、夕日に照らされて出来る2つの影を切ない気持ちで見ていた。
その翌日に髪を切る決心をした。
髪を切ってリセットする。
悠永を好きだという気持ちは消し去る。
そう誓った。



