二度目の初恋

わたしは伽耶ちゃんが去った後、トイレに駆け込んだ。


「うっ......痛い。痛い......っ。はあ...はあはあ...はあはあはあ......ああーーーっ!
あーーーーーっ!」


わたしは両腕で便器にしがみついた。

自分の心と体が分離しないように残された力の限り、しがみついた。

頭が痛くて痛くて痛くてとにかく痛くて、破裂するんじゃないかと本気で思った。

そして、それはある意味現実となった。

わたしの脳裏に、産まれてから7年前の3月3日までの記憶が映像としてフラッシュバックしてきた。

わたしは泣いたり笑ったり怒ったり拗ねたりしていた。

わたしの側にはいつも誰かがいてくれた。

そして、最後によみがえったのは、


――悠永......。


あの日、無意識下で呼んでいた彼の名前だった。

わたしは...

わたしは...

藍純悠永が......

好き......だったんだ。