二度目の初恋

わたしは.....頷いた。

伽耶ちゃんはぽかんとしている。

わたしは胸に手を当て、これ以上ひどくならないように自分を抑えながら、伽耶ちゃんに話した。


「伽耶ちゃんは...伽耶ちゃんは昔から、責任感が強くてがんばり屋さんで真面目なんだよね。私の代わりに紀依のお姉さんになろうとしてくれたって、紀依からもお父さんからも聞いたよ。本当にありがとう」

「ありがとうなんて言わないで。私はただ...」

「それに悠永くんのことも。私を事故に遭わせたことに負い目を感じてた悠永くんを救ってくれたのは伽耶ちゃん。その事実は変わらないし、悠永くんの心の真ん中には伽耶ちゃんがいると思う」

「違う...違う違う...違う違う違う!そんなわけない!だって悠永はゆいぼんのことが......」


好き......。

そうだといいなって、今のわたしには思えなかった。

わたしは伽耶ちゃんの口を塞いで精一杯にっこり笑った。

泣きつくしたのか涙は枯れた。

でも、涙は伝染してしまったみたいで今度は伽耶ちゃんが泣き出した。

両手で顔を隠して必死に自分を守ろうとする伽耶ちゃんは、おそらく誰よりも深く孤独を抱えて生きて来たんだと思った。

そして、強くて弱い、一見すると頑丈に見える砂の城が、触れるとすぐに崩れるような、それに似た脆さを孕んだ伽耶ちゃんを守れるのはきっと悠永くんしかいない。

伽耶ちゃんに嫌われようが憎まれようが恨まれようが関係ない。

わたしは伽耶ちゃんに幸せになってほしいんだ。

だって、わたしの日記にはちゃんと友達としてその名前が刻まれていたのだから。

わたしは深呼吸をひとつした。