二度目の初恋

わたしは最後まで目を通した後、日記帳を抱き締め、泣いた。

読んでいる間中ずっと痛くて苦しくて辛くて、でも思い出はどんどんどんどんわたしの脳に記録されていって色んな感情を生み出した。

その感情のひとつひとつさえも不明瞭。

だけど、涙が溢れて止まらない。

止められない。

何に泣いているのか、分からない。

どうすればいいのか、分からない。

わたしはわたしが、分からない。


「ゆいぼん、これで分かったでしょう。自分がどういう人間で、誰を想い、誰に想われてたか。そしてそれを1番良く理解している私が何をしたかったのか、今何を求めているのか」

「分かんない......。わたし、分かんないよ、伽耶ちゃん。バカだってことしか...分かんない」


風は冷たいのに、わたしの手汗はびっしょりで、血が全身をものすごいスピードで巡り激しく心臓が鳴る。

耳鳴り、めまい、頭痛がわたしに襲いかかってきて意識が朦朧としてきた。

わたしは息が切れそうになりながら、力を振り絞り、口を開いた。


「わたしに...わたしに何を...言いたいの?」


直後、伽耶ちゃんの目が見開いた。


「私が言いたいことはただひとつよ!」


わたしの両肩を両手で強く掴んでわたしの瞳を真っ直ぐ見た。


「悠永をこれ以上苦しめないで!」