二度目の初恋

全ての作業が完了したのは4時35分。

紀依はラッピングをし終え、疲れたのかソファでそのまま眠ってしまった。

わたしは紀依が寒くないように自分のブランケットをかけて、ストーブを弱めにつけた。


「紀依、今日は朝からお疲れ様。お姉ちゃん、紀依と話せてすっごく嬉しかったよ」


紀依との記憶は全くない上に約1年前まで会ったこともなかった。

それだけ紀依は母を独占したわたしを恨んでいただろうし、今でもその想いは消えずに心髄に太い根を張っている。

だけど、今日わたしは紀依と話して紀依の笑顔を見て確信した。

紀依はわたしの大切な大切な妹で、とっても良い子だって。

思い出を増やしてくれてありがとう。

これからも紀依のお姉ちゃんでいさせてね。

わたしは紀依の頭を撫でてから立ち上がって自分の部屋に戻った。

ふわぁっと欠伸をしてそのまま横になった。

わたしの想い、悠永くんにも届くといいな...。

そう思いながら目を閉じた。