二度目の初恋

「あのさ、伽耶。オレ明日もバイトだからそろそろ帰んないと...」

「ちょっと待って、悠永」


伽耶は足で力強くブランコの勢いを止め、オレの前に駆け足でやって来た。

伽耶は手袋を外し、かじかむ手でバッグから袋を取り出した。


「私からのクリスマスプレゼント」

「オレ何も用意してないのにもらっていいの?」


伽耶はオレの言葉にくすっと笑った。

笑えるようなことじゃなくても伽耶はオレに寄り添い、笑ってくれた。

唯一用意しているのが地獄に突き落とす言葉なんて......。

言えない。

言いたくない。

だから伽耶...言わないでくれ。

しかし、伽耶はオレの方にちらっと一瞬視線を送った。

そして目を伏せ、長いフレーズを吹く前みたいに息を目一杯吸い込むのが分かった。

オレはもう胸の痛みに耐えきれず、目を閉じていた。


「悠永のことが...好き。出会った時からずっと好きなの」

「伽耶...」

「悠永のためになることならなんだってする。出来ないことはなんとかする。だから......だから、その...私と......付き合って下さい」


伽耶はやっぱりオレのことが...好きだったんだ......。

17年間ずっと大事に守ってきたであろう伽耶の気持ちをオレはどう受け止めてあげればいいんだ?

オレは伽耶のことが好きだけど、それは友達として、幼なじみとして好きだってことだ。

オレが好きなのは......。

オレの脳裏に浮かんできたのはやはりあの屈託のない笑顔の持ち主だった。

伽耶は分かってくれる。

オレをずっと黙って見守ってくれた伽耶なら、分かってくれるはずだ。

オレは覚悟を決めて目を開けた。

しかし、オレの視界に映り込んだのは......。