二度目の初恋

そこで夢は途切れて朝になった。

あの夢の少女たちをわたしは知っている気がする。

一体どこで出会ったのだろうか。

カーテンを開け、窓を開けて朝日を浴び、ぐーんと背伸びをして爽やかな5月の風に吹かれた。

あと数日後には6月になる。

庭に植えてある紫陽花が美しい顔を見せてくれるはずだ。

今日もまた生きてる。

わたしは確かに生きている。

ちゃんと生きられているからこそ朝日が眩しく、風が美味しく感じるんだ。

前を向いて生きて行こう。

明日を見つめて歩いていこう。

昨日怜奈ちゃんと交わした約束を思い出しながらわたしは決意を新たにした。