二度目の初恋

ゆいぼんはあの日の約束を覚えていない。

強引に約束させられちゃったけど、そうでなくても私は......私はその小指に自分の小指を絡めるつもりだった。

だって私はゆいぼんが

......好き、だったから。

憎くて憎くてたまらないと思う気持ちで覆われた心に0.01ミリだけ残った光。

そこにあったのは、ゆいぼんを友達だと思い、ゆいぼんを大切に思う、消え行く気持ちだった。


「嫌いに......嫌いになれるわけ......ないじゃない。だってゆいぼんは......ゆいぼんは......」


私を見つけてくれた、

私の手を握ってくれた、

私を輪の中に連れていってくれた、

私に笑いかけてくれた、

私と一緒に遊んでくれた、

私と約束してくれた、

最初の......友達、だから。


私は電信柱に寄りかかり、そのまま膝を折った。

また涙が溢れてきて人の目も気にせず、私は大声を上げて泣いた。

声が枯れようが、

変な声だろうが、

顔がぐしゃぐしゃだろうが、

そんなの関係ない。

泣きたい時に泣けないのは私も悠永も一緒で、それに寄り添ってくれたのはいつだってゆいぼんだった。

悠永が好きで、

ゆいぼんが好きで、

だから私はゆいぼんになりたかった。

ゆいぼんになりたかったんだ......。