二度目の初恋

ゆいぼんは最後まで目を通した後、日記帳を抱き締め、その大きな瞳から滝のような涙を流した。

私には分かる。

全て推測の範囲内だ。

後はピリオドを打つ前に最後のもがきをしようと思う。


「ゆいぼん、これで分かったでしょう。自分がどういう人間で、誰を想い、誰に想われてたか。そしてそれを1番良く理解している私が何をしたかったのか、今何を求めているのか」

「分かんない......。わたし、分かんないよ、伽耶ちゃん。バカだってことしか...分かんない」


ここに来て知らばっくれるつもりなの?

私は歯を噛んで苛立ちを抑え、彼女の言葉を待った。


「わたしに...わたしに何を...言いたいの?」


その言葉に私は噛みついた。


「私が言いたいことはただひとつよ!」


ゆいぼんの両肩を両手で強く掴んでゆいぼんの瞳を真っ直ぐ見た。

一切の汚れのない純黒の瞳が私の胸を締め付ける。

こんなに苦しいなんて......。

これは予想外かも。

私はそれでも怯まずに叫んだ。


「悠永をこれ以上苦しめないで!」