20日17時30分、虹色公園のベンチで3人で待ち合わせをした。
伽耶ちゃんは部活で忙しいし、もう1人は連絡が取れないみたいで、結局3人でいつもの場所で会うことになったのだ。
わたしはバイト先でお花を自分で選び、店長さんに作ってもらった花束を怜奈ちゃんに渡した。
「わあ!すっごーい!可愛いお花!ありがと、ゆいぼん」
「どういたしまして」
「ゆいぼんは昔から花好きだよな。今は花屋でバイトしてるし」
「へえ、わたしってお花好きだったんだ」
「ああ、花言葉とか結構詳しかったよ」
じゃあ、と言ってわたしは財布からあの栞を出した。
「これ、なんだか分かる?」
「桜の花びらだね、これ。小四の時に作ったやつだ。春の読書週間とかいって新学期早々作らされたんだよ。でもゆいぼんこんな下手っぴだったっけ?」
「これ...あいつがあげたやつじゃ...」
あいつ...。
もしかしてもう1人の友達のこと...?
「その人に会いたいんだけど...」
「いや、あいつには会わない方がいい。それがゆいぼんにとってもあいつにとっても最善の方法だと俺は思う。んじゃ俺は帰るわ」
「えっ?!ちょっと待ってよ!」
泰翔くんがスポーツバッグの中をあさり、ラッピングされた小さな袋を怜奈ちゃんに渡した。
「俺からの誕生日プレゼント。じゃあまたな」
泰翔くんはプレゼントとなんとも言えない不穏な空気を残して子供たちの間をぬって去っていった。
伽耶ちゃんは部活で忙しいし、もう1人は連絡が取れないみたいで、結局3人でいつもの場所で会うことになったのだ。
わたしはバイト先でお花を自分で選び、店長さんに作ってもらった花束を怜奈ちゃんに渡した。
「わあ!すっごーい!可愛いお花!ありがと、ゆいぼん」
「どういたしまして」
「ゆいぼんは昔から花好きだよな。今は花屋でバイトしてるし」
「へえ、わたしってお花好きだったんだ」
「ああ、花言葉とか結構詳しかったよ」
じゃあ、と言ってわたしは財布からあの栞を出した。
「これ、なんだか分かる?」
「桜の花びらだね、これ。小四の時に作ったやつだ。春の読書週間とかいって新学期早々作らされたんだよ。でもゆいぼんこんな下手っぴだったっけ?」
「これ...あいつがあげたやつじゃ...」
あいつ...。
もしかしてもう1人の友達のこと...?
「その人に会いたいんだけど...」
「いや、あいつには会わない方がいい。それがゆいぼんにとってもあいつにとっても最善の方法だと俺は思う。んじゃ俺は帰るわ」
「えっ?!ちょっと待ってよ!」
泰翔くんがスポーツバッグの中をあさり、ラッピングされた小さな袋を怜奈ちゃんに渡した。
「俺からの誕生日プレゼント。じゃあまたな」
泰翔くんはプレゼントとなんとも言えない不穏な空気を残して子供たちの間をぬって去っていった。



