二度目の初恋

アタシはひょいっと立ち上がった。


「怜奈ちゃん、どうしたの?」

「アタシ泰翔に案内してもらう約束してるんだ。だから、あとは2人で好きなだけいてくれていいよ。ってか、ここアタシの学校じゃないけど」

「じゃあ、皆で...」


ゆいぼんがそう言った直後、悠永は咳払いをした。


「悠永くん?」


そうだよ。

それだよ。

悠永なら、やってくれるって信じてる。

ゆいぼんを頼んだよ。

ゆいぼんの記憶のど真ん中にある存在はきっと悠永なんだから。

アタシはその邪魔をされないようにちょっと働くだけ。

それが、アタシのやるべきこと。


「ゆいぼん、後はオレと回ろう。嫌なら帰るけど...」

「い、嫌じゃ...嫌なんかじゃないよ!」


声が裏返るゆいぼん。

こんなんで大丈夫なのか、保護者的なアタシとしては放っておきたくないんだけど、仕方ない。

楽しんでね、ゆいぼん。

心の中でそう呟くと、アタシは2人に背を向けた。


「じゃ、また!」