二度目の初恋

アタシたちは夏祭りの時とほぼ同じことをして楽しんだ。

悠永は持ち前の運動神経の良さを活かし、バスケットボール入れではフリースローを3本全部決め、射的は5発中4発命中させ、輪投げは5回共別の場所に入れた。

泰翔も運動神経はいいけど、悠永は普段ほとんど運動しないくせに運動神経が良いという、泰翔とは異なるある意味天才気質の人間だと思った。


「そう言えばさ、悠永、空手か柔道やってたよね?今もやってるの?」


アタシは残り10分となった2人との時間を恨めしく思いながら、ジュースを片手に聞いた。


「今はやってない。中2で辞めた」

「あれ?4年生の時に辞めたんじゃなかったっけ?」

「スランプになったりもしたけど、一応続けてた。何かの役に立つかもしれないし」

「そうしたら役立ったってわけか。ゆいぼんのこと助けられたもんね。なんならそのために習ったようなもんじゃん」

「別にそれだけのためって訳じゃない」


悠永は否定しつつも、ぽっと顔を赤らめた。

アタシがいじるといつも否定してたけど、これは隠しきれていなかった。

感情をコントロールするのが得意でも、無意識に顔に出るってこともあるから、それが悠永にとってはゆいぼんへの気持ちだったっていうただそれだけの話だ。

どこまでも敵わない2人だ。