二度目の初恋

「劇じゃなくて何かゲームしようよ」

「えっ?でももう少しで始まるよ」

「気が変わったの。ごめん」


ゆいぼんが気を使って皆で楽しめるものを提案してきた。

昔はゆいぼんのご機嫌取りを悠永がしていたんだけど、どうやら立場は逆転したみたい。

アタシはこうなったらもう仕掛けるしか無さそうだ。


「じゃあ、また外に出て縁日コーナーで何かしよ。ほら、夏祭りの時、アタシたち悠永の射的の腕前見てないしさぁ。ねっ?」

「オレは何でもいいよ」


何でもいいなら、そんな顔するな!

と、言ってやりたい気持ちを圧し殺してアタシはゆいぼんの腕を取ってずんずんと歩いた。

あと、1時間か...。

あと1時間で2人きりにしてあげられる。

それまではアタシもゆいぼんと楽しませてね。

ごめんよ、悠永。