二度目の初恋

夏が過ぎて気づけば季節はすっかり秋になった。

母は食欲の春夏秋冬を送っているが、アタシはきちんと1年ぶりの食欲の秋だ。


「怜奈ちゃん、すごいね。まだ食べるの?」

「せっかく来たんだもん、元取んなきゃ」

「そうだけど、そんなにがんばらなくても...。お腹壊したら元も子もないよ」

「大丈夫大丈夫!アタシ根っからの甘党だから」


無事中間テストが終わり、ゆいぼんの給料日も迎えたということで、アタシとゆいぼんはスイーツビュッフェをしにわざわざ電車賃をかけて都心に出てきた。

郊外に住むアタシたちの回りにはそういった店が少ないのだ。

ここに来たのにはお疲れ様会ともうひとつ理由があった。