二度目の初恋

オレは近くを偶然通りかかったおばさんに彼女を託すと名前を告げずにその場を去った。

彼女は確かに生きていて、オレと同じ高校に通っている。

それが分かっただけで十分だ。

もう...会わない方がいい。

オレと彼女が今さら会っても誰も得をしない。

だから、これで終わりだ。

オレはスマホをタップし、毎日送られてくるメールと留守電を確認した。

高城怜奈の言っていることは本当だったんだな...。

たかれな、無視してごめん。

だけど、これが一番なんだよ。

これ以上何もいらない。

欲しがってはいけない。

だから、オレの欲が暴走する前に連絡するのはやめてくれ。

オレはそう願いながら、雨に打たれて学校ではなく、自宅に足を動かした。