二度目の初恋

オレの日常生活に組み込まれていることがもう1つある。

高校生になっても伽耶とだけは週1、2日のペースで会っているのだ。

伽耶は大学受験のため塾に通っているが、オレはそこのテキストをコピーしてもらい、こっそり受験勉強をしていた。

一応大学に行って将来は安定した職業について叔父さんたちの手を借りなくても生きていけるようになりたいと思っているからだ。

そして、伽耶へのお礼は定期的にしている。

伽耶がほしいものを買ってあげたり、一緒に映画に行ったり、ショッピングに付き合ったり。

昔から何も口に出さなくてもお互いの思っていることがおおよそ分かってしまう似た者同士のオレたちは、今でも沈黙を心地良いと感じる、"幼なじみ"という関係だった。

変わらないのではなく、変えたくなかったんだ。

オレはこれ以上何も失いたくない。

だから誰も傷付けない安定の関係を保つことに尽力しているのだ。

このまま何かに追われて生きている意味を実感できる変わらない毎日を送れればそれでいい。

そう思っていた。