由依は記憶喪失と判断され、都内屈指の専門医がいる病院に転院した。
オレも皆も由依に会いにいくことはないままそれぞれの時を過ごした。
由依がいなくなったら、オレの周りから人が少しずつ少しずつ確かに離れていった。
オレは中学3年生の受験前に両親を失った。
伽耶と一緒に受験しようと話していた高校の受験を諦め、叔父の家に弟と引っ越した。
まるでドミノ倒しのようだった。
1つの不幸が次々と不幸を呼んだのだ。
引っ越した後は新しい環境になれるまでに時間がかかり、気がついた時には頬がこけ、さらさらだった髪はごわごわになって10円ハゲが出来た。
叔父夫妻が怖いとか無視されているとかそういうわけでなく、むしろオレたち兄弟を文句の1つも言わず温かく迎えてくれた優しい人たちでオレは心から感謝していた。
しかし、オレの心は失意のどん底に突き落とされたまま這い上がって来られずにいた。
由依が去り、両親を失い、オレは未来を見失っていた。
オレも皆も由依に会いにいくことはないままそれぞれの時を過ごした。
由依がいなくなったら、オレの周りから人が少しずつ少しずつ確かに離れていった。
オレは中学3年生の受験前に両親を失った。
伽耶と一緒に受験しようと話していた高校の受験を諦め、叔父の家に弟と引っ越した。
まるでドミノ倒しのようだった。
1つの不幸が次々と不幸を呼んだのだ。
引っ越した後は新しい環境になれるまでに時間がかかり、気がついた時には頬がこけ、さらさらだった髪はごわごわになって10円ハゲが出来た。
叔父夫妻が怖いとか無視されているとかそういうわけでなく、むしろオレたち兄弟を文句の1つも言わず温かく迎えてくれた優しい人たちでオレは心から感謝していた。
しかし、オレの心は失意のどん底に突き落とされたまま這い上がって来られずにいた。
由依が去り、両親を失い、オレは未来を見失っていた。



