二度目の初恋

「俺、さすがにそろそろ手を打とうかな~。ゆいぼんを誰にも取られたくないし。悠永はどう思う?いいと思うか?」

「えっ...あぁ、うん。いい...と...思う」


そんなわけない。

いいわけない。

だってオレは...オレはゆいぼんが...。


「だよな?そうだよな?やっぱりゆいぼんには俺だよな!んじゃ、今日ゆいぼんに好きだってちゃんと言おっと。ゆいぼんも髪切って気分転換したみたいだし、絶好のチャンスだ!と、その前にもう1試合やろう!いくぞ、悠永!」

「あ、ちょっと待って」


いつになく元気なひろ。

オレは重大なミスをおかした。

なんでいいと言ったんだ?

なんでオレはこんなにも臆病なんだ?

なんではっきりと自分の気持ちを言えないんだ?

なんでだよ。

なんでだよ。

しっかりしろよ......オレ!


「悠永、今のキック良かったぜ。もっと来いよ!」


ひろが前かがみになり、足に力を集中させ、ボールを蹴った。

ボールは高く上がり、美しい曲線を描いてこちらに向かってくる。

オレはそれをヘディングで動きを制御してから地面に落とした。

そして、蹴りあげる。

脳裏に浮かんだのは...ゆいぼんの屈託のない笑顔だった。

そうだ。

オレは...

オレは...

ゆいぼんが...

好きなんだ。