二度目の初恋

「そういえば今の今まで聞き忘れてたけど、悠永はゆいぼんからバレンタインチョコもらったか?」

「あぁ、うん」

「まさか本命?」

「いや、友チョコだって言ってた」

「おお、なら良かった。つうか、一体いつになったら本命になるんだろ、俺」


ひろはボールを人差し指で回しながらそう呟いた。

ひろがゆいぼんのことを好きなのは3年の冬ぐらいから察していた。

ひろはゆいぼんの側に行きたがるし、席替えで隣の席になった時は嬉しそうに顔をほころばせていた。

そして最近はオレの前でゆいぼんが好きだと匂わせているから、オレの想像は確信へと近づいてきていた。

それと同時にますます自分の心に問いかけるようになっていた。

胸に渦巻く感情は恋というものなのか何なのか。

恋を知らなかったオレには感情をたった一言で表して良いのかどうか分からなかった。