「っれ、おくん………」

「すみません、やりすぎました」



私の涙に気づき、瞼に優しくキスを落としてくれる彼。



「先輩、ちゃんと教えてください。」

「…あの、ね、ほんとに身に覚えがないの…」



そう言うと眉間に深くシワが入る。



「俺見ましたよ。
恋花先輩、年上の男と楽しそうにカフェに居ましたよね?」



年上の男…?カフェ…?


記憶を探ると、



「それお兄ちゃんだよ!昨日だよね?実家に帰ってきてて、2人で出歩いてたの!!」