「澪緒くん、うちらとこれから遊ばない?」 「カラオケでも行こ!!」 「んー、どうしよっかな。」 甘ったらしい声で俺にすり寄ってくる女子。 俺は乗りも断りもせず、笑顔を向ける。 「いーじゃん!」 「ね、澪緒くん行こぉ?」 「んー、じゃあ行こうかな。」 そう答えたと同時にギュッと腕を掴まれた。 「……澪緒くん、やだ……行かないで。」 「っ、……先輩、ちょっと来てください。」 俺は恋花先輩の手を取り校舎へ戻る。