君色パレット



玲はお母さんと来ていた。


玲のお母さんが何か大声で話している。


俺は相変わらずパワフルなお母さんだなと思っていた。



そんな母が恥ずかしいのか、玲はほっぺを真っ赤にしていた。

そんな表情も愛おしい。


早く玲の元に行きたかった。



しかし頭では冷静にしてるけど体は正直だ。


手の震えは止まらないし、体も動かない。


結局、玲の元には行けなかった。


情けない。

俺は強くなったと言っていただけでまだまだ弱かったんだ。