君色パレット



顔を見てみると、声は違うもののあたしの知ってる人物がいた。


「あー!!!
渚(なぎさ)じゃん!
久しぶりだね。
高校ここだったんだ。」


「まぁな。」


そう答える声は変わってしまったが、昔と変わらぬ笑顔を向けてくれた。



「最初誰だかわからなかったよ。」


「そりゃ少しは成長してくれないとね。」


そう言って微笑んだ渚は、やっぱり少し大人びて見える。


もうあの頃の渚とは違うんだなぁっと時間が経ったのを実感した。


最後に会ったときはあたしと同じぐらいの身長だったのにな。



もうあれから3年も経つんだ。


そりゃ変わるよね…。