君色パレット





学校に着くと澪はもう来ていた。


クラスの女の子と輪になって楽しそうに話していた。


あたしが来たことに気付いてないのかな?



クラス替えをしてあたしは仲の良かった子と離れてしまって、新しいクラスには知っている子がほとんどいなかった。


鞄を置くと澪たちのところへ行った。



「おはよー♪
あたし清水玲!!
澪と幼なじみなんだ~
よろしくねっ!」


初めが肝心だからなるべく明るくした。



「……」



なんか回りの反応がおかしい気がした。


いきなり話しかけたからびっくりしたのかな?



「どうしたの?
いきなり話しかけてびっくりしちゃった?
ごめんね。」


「別に大丈夫。よろしく。」


すると1人の女の子が答えてくれた。



だけどそれだけ言うとまた話しを再開させた。