君色パレット





『あぁ~それか~』



嵐はそう言って

あたしが話しを誤魔化したことに

何も言わないで話しはじめた。



もしかしたら、

誤魔化したことなんて

気付いてないのかも知れない。


嵐にとっては

あたしなんてどーでもいいだろうし。



それともあたしへの配慮?


あたしが言いたくないの

気付いてくれたから?



今日会ったばかりだから

あたしは嵐のことなんて何にも知らない。


でもなぜか

居心地がいい気がする。