君色パレット





玲の体はギリギリ受け止められたが、

玲は精神的に
もうズタズタになっていた。



どうして俺は

いつも玲を助けられないんだろう。




前だって、

今回だって、

俺がもっとしっかりしていれば

こうならなかったはずだ。




自分のせいだけど、

澪のせいにする自分がいる。



『玲に何言ったんだよ!?』



苛々してつい声を荒げてしまった。