「ゆ、ゆ、佑羽ーーっ!!可愛い!!天使!!」
驚く暇もなくいきなりぎゅうぎゅうと抱きしめられた。
「…っ、は、はな…ちゃんっ…ぐ、ぐるし…っ」
花菜ちゃんに抱きしめられるのは日常茶飯事だけど、こんなに強く抱きしめられるのは久しぶりっ……。
「ごめんごめん!でも、はぁ……。尊い…天使……。あ、そうだ!癒してくれたお礼に、今日の昼ごはんはあたしが奢ってあげる!」
「…え!?お、奢るって…!だ、だめだよ…!あたし、ありがとうって言っただけなのにっ」
「そんなこと気にしなくていいの!こっちこそ佑羽にはいつもお世話になってるからね。よし、そうと決まれば急ごう!購買って結構人気だから早くしないとなくなっちゃう」
「あ、ちょ……っ」
言い返す暇もなく花菜ちゃんはあたしの手を引きながら更衣室を出る。
しかも、鼻歌を歌いながら歩いていて、いつになく上機嫌だ。



