……まあ、さすがに自分が美人だということはある程度は自覚しているみたいだけど。
でも、それなのに自分が男の子から好かれるということには繋がらないらしいのだ。
ちなみにこれは蘭ちゃん情報。
とにかく真面目で勉強ができて几帳面な澄果ちゃんなのに、こんな感じでどこか不思議というかマイペースというか…そんな部分がある。
「ま、だけど自分の容姿を自覚してるだけ佑羽よりはマシだよね…」
「へ?なんか言った?」
よく聞こえなくて首を傾げて聞き返す。
「あ、ううん、なんでもないよー」
「…そう?」
再度首を傾げたあたしに、花菜ちゃんはニコニコと笑いながらグミか何かを食べていた。
……か、可愛いぃ。
なんというか、今の花菜ちゃんは小動物みたいでとにかく可愛いし、尊すぎる。
この絵は貴重だ。
花菜ちゃんはいつ何時も可愛いけれど、どちらかというと美人寄りで、普段の花菜ちゃんからは小動物らしさはあまり感じない。



