そりゃ、従姉妹だし、皐月くんとママをのぞいてはおそらく一番長い時間を共に過ごしているから、あたしの性格をとてもよくわかっていることについては特に突っ込むところはない。
だけど…
「なんでそれだけで花菜ちゃんがあたしを大好きだってわかるの……?」
花菜ちゃんのことは唯一ちゃんと胸を張って友達と言える相手だから、時折二人には話していたけれど……。
さすがにそんな自意識過剰みたいなこと、いくら二人にでも言いづらいから言っていない。
「んー、佑羽はそれだけでって言うけど、逆にそれだけで花菜ちゃんが佑羽のことを大好きだってわかるよ。ねぇ、澄果?」
「うん、そうだね。なんていうか…佑羽を見つめる瞳が輝いてるもんね。なんか、ことあるごとに佑羽のこと可愛いって言ってそう」
蘭ちゃんに同意を求められた澄果ちゃんもなかなか的を射たことを言っていて、あたしは改めてこの二人の観察力と想像力の高さに苦笑いを浮かべるしかなかった。



