瀬崎 澄果(せざき すみか)ちゃんと石原 蘭(いしはら らん)ちゃん。

二人ともあたしの母方の従姉妹で、あたしの一つ上の高校二年生。


小学校からずっと一緒だから幼なじみとは少し違うけれど、幼なじみに近い存在だとあたしは思っている。


家も歩いて行ける距離にあって、二人の家に遊びに行ったり、反対に二人があたしの家に遊びに来てくれることよくもあった。


初めて会った日からずっとあたしを本当の妹のように大事に想ってくれている二人は、一人っ子のあたしにとっては本当のお姉ちゃんも同然だった。



今も家から随分と離れた高校に通うあたし達は高校から歩いて行ける距離にあるマンションの同じ部屋に住んでいる。


もちろんあたしより一つ上の二人は去年から家を出てマンションに住んでいて、今年高校生になって二人と同じ高校に通うことになったあたしが二人の部屋に居候みたいな形で住まわせてもらっている。