世界で一番優しいきみの嘘


あたしが優しすぎるって?


その言葉、そっくりそのまま花菜ちゃんに返したいよ。


いつも花菜ちゃんがあたしに言っている天使とか、尊いって言葉とともに。


まあ、花菜ちゃんの場合は天使よりも女神って言葉の方が似合いそうな気もするけれど。




「……ねえ、花菜ちゃん。あたし、やっぱり花菜ちゃんと友達になれてほんとによかった」


花菜ちゃんと友達になるのを躊躇っていた一ヶ月前のあたしも、今のあたしを見たら、きっと同じことを言うと思う。




「……やっぱりさっきの一部訂正してもいい?」


「えっと…?」


さっきのってどういう……。




「佑羽の心配なところ。やっぱり佑羽は自分の可愛さをもうちょっと自覚した方がいいっ!それが一番っ!」


「……へ?」


「私がちょっとでも目を離したらすぐに連れて行かれそうな気がする……」


至って真剣な様子でブツブツとそう言う花菜ちゃん。