君の好きな人が私だったらいいのにな。

「あ、氷室もやる?」

『まだもう1レース残ってるけどいいの?』

「私下手っぴだから代わってよ、はい。」


コントローラーを渡すと、悪いけど操作だけ教えてくれ、と氷室は苦笑した。


「え、もしかして初めて?」

『あー、誰かの家でゲームすること自体が初めてだからね。』

「そっか。…っと、ここ、ここで操作して、ここは基本推しっぱ。」

『ここ?…ん、わかった。』

「ファイト!」


私が言うと、頑張る、と氷室は頷いた。