君の好きな人が私だったらいいのにな。

『よう、』


侑は片手をあげて私にそう言って

あーさむ、と言いながら玄関のドアを閉めた。


「外寒い?」

『すげぇ寒い。着込んで行ったほうがいいぞ、雪降りそうだし。』

「え、コートもっと暖かいやつのがいいかな?」


マフラーとか取ってこよ、と私が自分の部屋に行こうとすると

なぜか後ろから侑までついてきた。


「どしたの?下でテレビでも観てたら?」

『んー、テレビよりも今はこっちかなー。』


部屋についた途端

侑はそう言って私をぎゅっと抱きしめた。