君の好きな人が私だったらいいのにな。

-柚稀side-


『ふー、これで俺の役目もおわりかぁ。』


いくら自分から言い出したことといっても

やっぱり自分の好きな人が

他の男と上手くいくように協力するのは精神的にきつい。

杉野の姿が見えなくなったのを確認してから

反対方向に歩き出そうとすると

後ろから聞き覚えのある声に呼び止められた。


『はぁ、はぁ、よかった、あってて…、』

『侑?どーしたの、そんな息切らして。』

『柚真の部屋の電気がついたの見えたから、まだ近くにいるかと思って、』


お前に話したいことがある、と

侑は息を整えてから俺に言った。