君の好きな人が私だったらいいのにな。

「っと、じゃあ、ここで。」

『うん。じゃあまたね、』


ばいばい、と私が手を降ると

なにか思い出したように、あっ、と氷室が声を漏らした。


『………大丈夫、侑と絶対上手くいくよ。』

「ありがと。」


慰めでも嬉しい、と私が言うと

真剣、と氷室は私の目をみた。


『俺が保証するから、』

「………ん。ありがと。」


氷室の目は嘘とか慰めとか

そんなことを言ってるような目に見えなくて

私は少し不思議に思いながら家に帰った。