君の好きな人が私だったらいいのにな。

-羽瑠side-


「んん…、誰こんな時間にー…、」


朝、枕元に放っておいたスマホの着信音で起こされた私は

まだ寝起きの体を何とか動かして電話に出た。


「もしもしー…?」

『お、おう。悪い東雲、まだ寝てたか?』

「寝てたわよつい5秒前まで…、」

『悪い。』

「んで何、要件はー?」


私が言うと

高野は珍しく少し言いづらそうに言葉を詰まらせながら

何も知らなかったらいいんだけどさ、と話を切り出した。