君の好きな人が私だったらいいのにな。

『デートっていっても、ただの気分転換っていうかさ。俺気になってる映画あるから付き合ってくれないかなーって、』


もちろん無理にとは言わないけど、と氷室は言って

どうする?と私の顔を覗き込んだ。


「……デート、行く。」

『ふっ…、そんな神妙な顔しないでよ、』

「そ、そんな顔してないし、」


5人で集まることはあっても

氷室と2人で休日出かけたことなんかないわけで

なんともいえないその違和感に、私は少し緊張した。