君の好きな人が私だったらいいのにな。

「………そりゃあ心配させちゃうよね…。」


羽瑠からのメール

なんて返したらいいのか、わからなくて

あの日からもう何日も返信できていなかった。


「…とりあえず、準備しよ。」


最低限の身支度をして

財布とスマホだけを手に、私は部屋を出た。


「あれ、柚真、出かけるの?」

「うん。ちょっと出てくる。夕方には戻るから、」


私が言うと

行ってらっしゃいー、とお母さんはいつものように

片手をあげて私に言った。