君の好きな人が私だったらいいのにな。

『柚真?』

「あっ、ごめん。…写真も撮れたし家帰ろっか、」

『だなー、寒いし腹へったし、』

「お母さん多分張り切ってるよ、クリスマスだから笑」

『今年は俺しかいねぇけどなー、』


ちょっと盛り上がりにかけるよね、2人だと、と私が笑うと

落ち着いちゃうからなーと私につられたように侑も笑った。


「………決着、ついたのかなぁ。」

『ん?なんか言ったか?』

「んーん、なんでもなーい。」


私の"好き"と侑のいう"好き"は違う。

どう間違えようもないその事実を突きつけられたはずなのに

なぜか涙は出なかった。